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修正履歴 2014/1/6 数式の記述ミスや記述のあいまいさを訂正。大体の記述はあってるはずなのでここで仮完成とする。 Problem 142 「完全平方数コレクション」 † http //odz.sakura.ne.jp/projecteuler/index.php?cmd=read page=Problem%20142 x + y, x - y, x + z, x - z, y + z, y - zが全て平方数となる整数の組 x y z 0で, 最小の x + y + z を求めよ. 解法 この問題は深さ制限探索で解きます。 まず式を定義しなおします。 x+y=S1 x-y=S2 y+z=S3 y-z=S4 x+z=S5 x-z=S6 と定義します。(S1~S6は当然平方数) 探索を行うに当たってできるだけ早めに、(x,y,z)の組が式の条件を満たすことが判明すれば答えが高速に見つかる希望が持てます。 まず深さ制限探索の上限を決めます。 x y zよりx+yが一番大きな数となるのでS1の上限を適当に定めます。(答えが見つからなかったらあとでS1を増加させてコードを再実行します)。 前準備のメモ化 S1の上限をn1^2とするとS1は S1=(4,9,16,,,,n1^2)の値をとります。 まずS1とS2はx+yとx-yですからxはS1、S2から等距離にあることがわかりこれはS1とS2の平均です。 S1 S2,S1 =n^2となるS1、S2のすべての組み合わせでxのリストを作りこれをxsとします。 x=(S1+S2)/2とxを定義できます(当然xが整数となるものだけです)。 またyはy=s-S2と定義することができx、yの組が作れます。 xに対応するyは複数得られxの各値に対しyのリストが空集合か1個以上のyのリストが作られます。 これをメモ化しておきます。 ここで以下のような操作を考えます。 ys=f(x)をxsの要素xをf(x)に一つ代入する操作と考えます。関数fは上のメモ化で求めたデータを基にxの値から対応するyのリストを返します。 次にysの要素を一つずつ試し要素をyとします。 これでx+y,x-yの二つを満たすx、yの組み合わせが得られました。 ここでf(x)にxでなくyを代入すると zs=f(y) とyに対応するzのリストが得られます。 zsの要素はどれもy+z、y-zの両方を満たします。 このzsのリストから要素を取り出しzとします。 この時点でこの(x,y,z)の組は x+y,x-y,y+z,y-zの4つの条件を満たしていることが判明します。 あとはx+z,x-zが平方数ならこの(x,y,z)の組はすべての条件を満たしているのでx+y+zの値を計算します。 すべての条件を満たす(x,y,z)の組でx+y+zが一番小さくなったものが答えです。 もし答えが見つからなければS1の上限を大きくして再度コードを実行します。 x+y+zが見つかった場合それが最小であるとの確証を得るのも簡単です。 S1の上限n^2を増加させたときS1=n^2で得られるxの最小値x1は x1=(n^2+1)/2と定義されます。 このx1が見つかっている最小のx+y+zより大きくなればそれ以上S1の上限を増加させてもx1は常にx+y+zの答えより大きくなります。 よってx=(n^2+1)/2が見つかった答えより大きくなればこれ以上は検討する必要がないと判明します。 これは速度はまあまあですがメモリを多量に消費する解法です。 たぶんもっとエレガントな解法はあると思いますのでほかの方の解法も参考にしてください。
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◆ 愛する人を失った世界には、どんな色の花が咲くだろう ――Sound Horizon『恋人を射ち堕とした日』 ◆ 『ひなは、わたしたちを永遠にしてくれる?』 ◆ この世界で生きることは辛かった。 それをあの世界と比べることは、したくなかった。 ……その結果として弾き出された答えはきっと、花邑ひなこにとって分かりきったもので。 だからこそそれを直視してしまったなら、自分の心はきっと酷く痛むだろう確信があったからだ。 「……あいちゃん」 電脳空間上に構築された都市世界『冬木市』。 此処では、ひなこが暮らすために必要なあらゆる設定が用意されていた。 新しい学校。新しい環境。まったく知らないはずの日常だというのに、何故だか頭の中にはそれを生きていくための知識がもう入っている。 何もかも忘れて此処で暮らしていけたなら、きっとひなこにとっては一番幸せであるに違いない。 此処には決して激しい幸福はない。けれどその代わりに、彼女の心を無遠慮に蝕むひび割れの音もまた存在しないのだ。 ずっと、狂ったふりをしていた。 そうでもしないと自分を保てなかったから。 本当はとっくの昔に疲れてしまってた。 だけど今更彼女なしで生きることなんか考えられないから、痛みを訴える心に狂気という名の絆創膏をべたべたと貼り付けた。 かわいくて格好よかった“あの子”が日増しに壊れていくのを見るのが、どうしようもなくつらかった。 あまりにつらすぎるから心は防衛反応として倒錯の方へとひた走り、そうして気付けば何もかもがどうにもならなくなってしまってた。 花邑ひなこと瀬崎愛吏の物語の終わりに言葉を当てるなら、それはきっと“行き止まり”だ。 そっちに道があるわけもないのに、見たくない現実から目を背けながら歩き続けたその末路。 嫌なものを嫌と言い続けながら、ただ二人手を繋いで破滅の方に向かうだけの旅。 これはきっと、神様の気まぐれだ。 ひなこはそう思う。分かるのだ、自分はきっとあの時死んでしまったのだと。 愛吏の首を絞めて彼女を終わらせ、一人その骸を背負って雪の中を彷徨って…… 何もかも間違えてしまった自分を哀れんで、神様が手を差し伸べてくれた。 あの“黒い羽”は自分にとっての蜘蛛の糸だったのだと、ひなこはそう思う。 もう頑張らなくていいんだよ。もう苦しまなくていいんだよ――そんな慈悲を感じずにはいられなかった。 そのくらい、この世界で生きるのは……愛する人のいない世界で生きるのは楽だったから。 此処ではもう、壊れていく彼女の世話をする必要はない。 善意でやったことを曲解されて怒鳴りつけられることもないし、両親に心配をかけることもない。 学校にだって普通に通えるし、将来に不安を抱いて眠れない夜を過ごすこともない。 お互いの心の違いを感じては枕を濡らして、声が枯れるほど泣きじゃくることだってないのだ。 それはひなこにとって、間違いなく幸せなことだった。 もっと早くそのことに気付ければ、その道を選べていたならば、ああして死ぬこともなかっただろう。 自分が死んだ後、あの世界はどうなったのだろうと時々考えてしまう。 自分がやったことは、程なくして明るみに出たに違いない。 愛吏の命を奪ったこと。手塩にかけてきた娘が人を殺して、挙句自分も死んでしまったと知った両親はどれほど悲しんだろうか。 ……自分達がやったのはそういうことだ。彼女達はいつだって、自分達の幸せのために誰かに迷惑をかけてきた。 放課後の理科準備室で秘密の遊びに興じていた頃から最期の日まで、ずっと。 「私は、あいちゃんと」 花邑ひなこは、瀬崎愛吏という人間を死でもってしか幸せにすることが出来なかった。 彼女達の見ている幸福の定義は似ているようで、しかし決して噛み合わない。 割れ鍋に綴じ蓋という言葉があるが、彼女達の場合はその真逆だった。 鍋の形と蓋の形が合っていないのだから、収まるべきところなんてあるわけがない。 以上をもって、ひなこは自分達の愛の物語に結論を出した。 暗い部屋。毎日通い詰めたあの部屋のようにカーテンの閉め切られた、どこにも希望なんて存在しない箱の中で、少女は自分の“愛”を始末する。 「出会わなければ……」 気分はあの時とそっくりそのまま同じだった。 逃避行の果て、電気の消えたベッドの上で愛する人の首に手をかけたあの時と同じ。 ひなこは、かつての幕引きをなぞるように心の中の手に力を込める。 美しくて汚い愛の細首を縊る。それこそがお互いにとって何よりの正解だったのだと、そう信じて手のひらの中の宝石を砕こうとする。 「捨ててしまうのか。“それ”を」 そんな時、一人きりの部屋の中に低く響いた声があった。 びくんと身体を跳ねさせて、ひなこは声の方へと視線を向ける。 つい今の今まで、確かに自分以外には誰もいなかった筈の部屋の中に、いる筈のない人影があった。 白羽織を纏う優男だった。怜悧に細められた目は神経質そうな印象を与え、小綺麗な身なりは潔癖の二文字を連想させる。 年頃の少女の部屋に突如見知らぬ男が現れるというシチュエーション。それは危機的以外の何物でもないのだが、男の放つ雰囲気があまりにも欲だの下心だのといった浮ついたものとはかけ離れていたから、ひなこはそんなことは一切考え付かなかった。 寧ろあるのは納得。そして、どうして今になって……という疑問だった。 花邑ひなこもまた、“黒い羽”に触れてこの世界に招かれたマスターの一人だ。 “Holy Grail War”――聖杯戦争。願いを叶えるための戦いに招集された、神へ至る権利を持つ者。 であるにも関わらず、ひなこは冬木市にやって来て数日が経つ今の今まで自分のサーヴァントと顔を合わせてさえいなかった。 「疑問に思うのは尤もだし、今君が抱いている疑問(それ)に関しては完全にこちらの身勝手の賜物だ」 「……わざと、出てこないでいたってことですか?」 「君を観察していた。現世の人間と深く関わるのは久方振りでな……あわよくば何か得るものがないかと期待してそうしていたのは否定出来ない」 危なくなればすぐにでも助けに入るつもりだったが、と付け足す男に、ひなこは不思議と怒りを覚えはしなかった。 ほぼ初対面と言っていい間柄であるにも関わらず、彼がこう言うからには本当に万全の備えがされていたのだろう、そう感じられたからだ。 逆にひなこにとって気になったのは、彼が自分の前に姿を見せることなく潜伏し続けていた理由の方。より正しくは――その奇矯な行動が生んだ結果だった。 「えっと……」 「セイバー。真名は別にあるが、基本の呼び名はこちらを使え」 「……じゃあ、セイバーさん。あなたは――そうやって私を観察して、どうだったんですか?」 「誹謗の意図はないことを先に断っておく。その上で言わせて貰うなら、大した成果はなかったと言う他ない」 まあ、そうだろうなとひなこ自身そう思う。 そもそも自分は、聖杯戦争だとかサーヴァントだとか、そういう漫画じみた概念が飛び交う世界で暮らしていた人間ではない。 だからこの世界でやることだって、ただ普通に暮らして学校に行って、明日の準備をして時間が来たら布団に入る。その程度のものでしかなかった。 そんな彼女に対し、セイバーは淡々と観察の結果を並べ立てていく。 「君はとても凡庸だ。身体能力もその行動も、私の想像の範疇を超えるものは一つとしてなかった」 「……あはは。ですよね」 「重ねて言うが、それを悪いことだと罵るつもりは毛頭ない。寧ろ君の凡庸さは、現世を生きる人間のあり方として実に健全だ。虚(ホロウ)や尸魂界(ソウル・ソサエティ)絡みの荒事に進んで首を突っ込む奴はごく限られた例外だし、君に彼らのようになってほしいとは私は思わないよ」 「ほ、ほろ……? そうる、そさ……?」 「ああ――失敬。つい死神(こちら)の感覚で話してしまったな。どちらにせよ、この世界では恐らく無用の知識だ。気にしなくていい。 とにかく、私が君を一通り見て思ったことはそんなところだ。……尤も、強いて一つ非凡と感じたところを挙げるならば」 なんか、見た目通りの人だなあ……。 ひなこは捲し立てる相手に引き攣り気味の愛想笑いを返しながら、心の中でそんなことを思う。 しかし続く言葉は、たじたじになっているひなこの心に沈み込む杭となった。 「君は、それを捨てないものだと思っていた」 「…………っ!」 「覗き見るつもりはなかったのだが、サーヴァントとマスターというのは時折精神の深い段階で通じ合ってしまうものらしい。 君が此処に来る前に辿った末路を、私は知っている。下世話を承知で打ち明けさせて貰うなら、サーヴァントの役目を半ば放棄してまで君を観測しようと考えた理由もそれだ。 あの結末を辿った君が何を選ぶのか興味が湧いた。そして、どうせ選ぶなら君が己で決めるべきだと思った」 ああ、やっぱりこの人は優秀だ。 優秀すぎると言ってもいい。 ……セイバーは自身の興味を晴らすのと並行して、ひなこの選択を待ったのだ。 異能の力が飛び交う鉄火場どころか、血の一滴垂れただけで特異な出来事になってしまうような平々凡々たる日常を生きてきた少女が――聖杯戦争の中において何を指針にするのか。彼女自身に選ばせるべきだと、そう判断したらしい。 ましてやひなこの場合、此処までの経緯が経緯だ。 “捨てる”のか、“捨てない”のか。その決断次第で彼女の未来は百八十度変わる。 「後で後悔されても困る。最後にどうするか決めるのは君だが、確認だけはさせて貰うつもりだった」 「どうして私が、あの子のこと――あいちゃんのこと、捨てないって」 「何故だろうな。強いて言うなら、君は剣を握れる人間に見えたからだ」 「剣……?」 「目の前に、立ち向かわねばならない苦難がある。しかしそれはあまりに恐ろしい。直視するだけで身が竦み、手足が震え、涙が溢れてくる。 しかし自分が戦わなければ……剣を握って駆け出さなければ、自分の誰より大切な人がこの上なく苦痛に満ちた死を遂げることになる」 セイバーは、語りながらどこか遠いところを見るような眼をしていた。 ややもするとそれは、彼にとって実際に体験したことのある記憶の反芻だったのかもしれない。 ――だとすれば彼は、果たしてどちらだったのだろう。剣を握れる人間か、それとも握れない人間か。 「君はそういう時、剣を握れる人間だと思った」 「……違う。違うよ、私は……そんな、出来た人間じゃない」 「君が言うならそうかもしれない。あくまでも私が個人的に抱いた印象だ。君の人間性を断言する言葉ではない」 ひなこは想像する。 どうしてだかその光景は、いやに鮮明に脳裏に描くことが出来た。 暗くて狭くて、一呼吸しただけで鼻の奥にまで匂いがこびり付いて離れなくなりそうなほどの“死”の香りが満ちた文字通りのどん底。 目の前には恐ろしい化物が涎を垂らしながら、先に殺された人達の骸を咀嚼していて……残っているのは自分と彼女だけ。 自分の後ろにいる人間を彼女に設定することに疑問は抱かなかった。迷いも、なかった。 花邑ひなこにとって“大切な人”と言えば、真っ先に浮かぶのはいつだって瀬崎愛吏だ。 自分に愛を注ぎ此処まで育ててくれた、厳しくも優しい両親さえ飛び越して、“あいちゃん”の笑顔が脳裏に浮かぶ。 足元には、一本の剣が落ちている。 自分がこれを握らなければ、きっと直に二人揃って殺されてしまうだろう。 化物が、ひなこの方を見ている。 心臓が壊れそうなくらい激しく鼓動を鳴らして、歯の根は噛み合わず音を鳴らし、足は竦んで震えている。 怖い。怖くて怖くて仕方がない。頭がおかしくなりそうなほど怖いのに刻限はすぐそこまで迫っていて、もう選べる時間は残りわずかだ。 「選ぶのは君だ。死神の私が、生者の歩みを恣意に歪めるなど許されない」 後ろを振り向けばきっとそこには、あの時のように怯えた愛吏の姿があるのだと確信する。 ちょうどこの部屋と同じように暗くて狭い、カーテンの閉め切られた部屋の中で……毎日怯えていたあの子。 一緒に海で入水を図った時、死にたくないと絶叫して泣きじゃくった彼女の姿が見えてしまう。 足元には、一本の剣が落ちている。選べる時間は、あとわずかしかない。 ――選ばなければならない。 「…………ただ、先達として一つ忠告するとすれば」 セイバーは独り言のように、言った。 いや、実際彼にとってはそのつもりだったのかもしれない。 今ひなこが思考の中で立たされている“その光景”を知る、先達の彼にとっては。 「一度捨てたものを拾い直すのは、存外に骨が折れるぞ」 その言葉に、ひなこははっとした。 それだけの重みがある言葉だった。 振り向くつもりのなかった後ろを、振り返る。 そこで怯えた顔をして自分を見つめる、大好きな人の顔を見て……自分が捨てようとしていたものの重みを、ひなこは理解した。 いや、違う。 ずっと分かっていた。分からない筈がないのだ、その重さが。 重さの分かりもしないものの為に、自分の人生を投げ出してしまえるわけがない。 答えなんて最初から出ていた。なのに、見ないようにしていただけ。 その重さを抱えて生きることの苦しさを嫌というほど知っているから、狂いそうになるほど感じてきたから、もう一度手を伸ばすことを躊躇っていただけなのだとひなこは他でもない自分自身によって突き付けられる。 剣を、拾う――そして握り締める。でもあと一歩、敵に向かって踏み出す最初の一歩が出ていかない。 「私、だって……」 気付けばひなこは叫んでいた。 心の中にあった、全てのメッキを自ら捨ててそうしていた。 「私だって……捨てたくなんてない! 捨てたいなんて思うわけないでしょ、私が……あいちゃんのことを!」 誰が好き好んで、愛し合った人のことを捨てたいと思うものか。 願いは何か。そう問いかけられたのなら、ひなこの中に浮かぶ答えは一つだ。 幸せになりたい。今度こそ、あいちゃんと二人で幸せになりたい。 死んだりしなくたって手に入れられる安らかな永遠の中を、二人手を繋いで歩んでいきたい。 でも願うことと、それを叶えることとではまるで話が違う。 条件反射のように弾き出した本音の願いを現実のものとして叶える為に、どれほど苦しい想いをしなければならないのか、ひなこは知っていた。 「でも、こわいよ……好きでいるのは、痛いから。苦しくて、好きなのにときどき憎くて、心も身体も、割れそうになる……」 聖杯戦争に勝つことがどれほど大変なことなのか、ひなこには正確なところは分からない。 それでも、大人に捕まらないように子供二人で当てのない逃避行をするよりもずっと難しいであろうことは想像がついた。 ひなこが知る限り、人生で一番つらい時間だったあれよりも格段に苦しい戦いが始まる。 その中で、この重たくて痛い愛を抱き続けることがどれほど難しいことか。考えただけで気が狂いそうだった。 弱りに弱った心。すり減るばかりだった少女の心が、つい傾いでしまったことを責められる者はいないだろう。 このセイバーにすらそれは出来ない。花邑ひなこが経験したのは、どれほど小さな世界の話だったとしても――紛れもない一つの地獄であったから。 「捨てたくない……」 捨てたくないのだ。 でも、怖い。 この愛さえ霞んでしまうほどの恐怖で、魂が竦んでいる。 「あいちゃんと、ずっと一緒にいたい……。 この手で剣を握って、あいちゃんの手を掴んで、走り出したい……!」 「惰弱だな。そんなことでは死ぬだけだ」 少女が絞り出した本当の気持ちを、冷たく一蹴する。 暴力的なまでの無慈悲な正論は、しかし真理を突いていた。 剣を握るだけ握って踏み出したいと乞い願ったところで、目の前の現実が変革されることはない。 結局のところ、選んだ人間が駆け出さないことには何も始まらないのだ。 その点、花邑ひなこはどこまで行ってもセイバーの私見通り、歳相応の平凡な少女でしかなかったが。 「しかし」 が―― 「今は私が君の剣だ。君が剣を握ることを選んだのならば、敵を斬る役は私が担おう」 思考の内側。 剣を拾い上げて震え、立ち尽くす少女の前で。 牙を覗かせる恐ろしい怪物が、運命の道を塞ぐ虚ろが、切り刻まれて血風に変わった。 これが本当に“彼”の経験した処刑場の再演だったなら、ひなこは死んでいただろう。 しかしこれは聖杯戦争。戦でこそあれど、自ら剣を振るわねばならない質の鉄火場ではない。 彼女に求められていたのは剣を握ること。足元に転がるそれを、震えに打ち勝って握り締めることまで。 そこまで出来たのなら、目の前に立ち塞がる虚ろを切り裂くのは――剣(かれ)の役目だ。 「問おう。我がマスター、無力なる者よ。 吹けば飛ぶようなか細い魂でありながら、剣を握って慟哭した人間よ」 ……これまで、花邑ひなこは孤独だった。 たった一人で傷付き壊れゆく愛吏を守り、助けてこなければならなかった。 彼女は一人で戦っていたのだ。だから当然として、彼女は現実に勝てなかった。 願った未来は夢想のままに終わって、逃げ込んだ先はふたりきりの永遠への旅路。 それが正しいのか間違いなのか、救いなのかそうでないのかを決め付ける論拠はこの世界に存在しないが。 ただ一つ確かなことは、此処での彼女は孤独ではないこと。 傷付き続けた少女の前に立ち、代わりに剣を振るう一つの影が存在すること。 「――君の願いは、何だ」 英霊が問う。 死神が問う。 何を願う、と。 生か。 それとも。 その問いに対する答えは、やはり決まっていた。 「…………幸せになりたい」 一度、放り捨てようとしたその感情はいつの間にかまた懐に収まっていた。 やっぱり無理だ。これを捨てるなんて、なかったことにするなんて出来るわけがない。 すすり泣きながら、ひなこはその感情――“愛”のままに云う。 「あいちゃんと、幸せになりたい」 吐露されたそれを受けて、死神はただ頷いた。 その動作はまるで機械のようであったが、彼の人となりについて少しでも知る者なら決してそうは思わない筈だ。 何故なら彼は無駄を嫌うから。合理を愛し、贅肉を疎う。そういう死神なのだ、この男は。 その彼が取る言動として、此処までのそれはあまりにもらしくない。 彼もまた、かつては孤独だった。 一人きりで戦い続け、挑み続けていた。 「了解した。では我が剣、我が魂、全てを用いて君の願いを叶えよう」 愛など抱いた試しはなかったが。 後悔を背負うことの重さについてなら、先達を名乗れる。 「サーヴァント・セイバー。真名を“痣城双也”――未だ到らぬ大逆人だが全霊を尽くすと誓う」 男の真名は痣城双也。最強を意味する名から解放され、新たに旅に出た無間の住人。 今この瞬間も旅の途中にある――尸魂界の大逆人である。 ◆ 「キハハハ! らしくない! らしくないねえ! あんまり似合わなすぎて爆笑が止まらなかったよ! 笑い死にさせるつもりかよ、この!!」 「……黙れ。喚くな、『雨露柘榴』。耳に響く」 「こりゃ失敬! でもあんまり面白いんだもん、ちょっとくらい許してよ! キハハハッ! いやあ、いやあいやあいやあいやあ! 悪名高き痣城双也も丸くなったもんだねえ! キハハハハヒヒヒヒヒ!!」 痣城双也は大逆人であり、かつては異なる名前で呼ばれていた。 尸魂界は護廷十三隊にて“最強”を意味する名――『剣八』。 彼はその八代目だ。いや、正確には“だった”と云うべきだろう。 痣城が罪人として牢獄の最下層に投獄されたことで『剣八』の座は空座となり、強制的な代替わりが行われた。 表向きにはその時点で既に、痣城は八代目の座を追われていたのだったが。 今となっては名実共に『剣八』の名は彼の心を離れ、故に痣城は『剣八』ではなく双也として此処に現界している。 完膚なきまでの敗北をもって、宙吊りになっていた八代目の幕切れは遂に成されたのだ。痣城を蝕んでいた憑き物もろともに。 「選ぶのは君だ、とか。死神が生者の歩みを恣意に歪めるなど許されない、とか。 偉そうなこと言っといて、アンタ思いっきり背中押してんだもん! ツッコミ待ちかと思ったよ、いやていうか実際めちゃくちゃツッコんじゃったし! キヒヒヒ!」 「そのつもりはなかったが……お前にはそう見えたか?」 「逆にそう以外どう見るってのさ、あんなの! なになに、アンタって意外とああいう子がタイプなの? ひゃ~意外!」 「その手の欲まで拾い直したつもりはないな」 「キハハハ、どうだか! 捨てたってツラして実は隠し持ってました、ってのはアンタの十八番だからな!!」 ――痣城双也は二度目の大逆を諦め、再び無間へと戻った。 そこで彼はある天才の生み出した薬を飲み、百年とも千年とも付かない久遠の旅路へと歩み出した。 そして痣城は、今もその旅の只中にいる。 要するに彼は死んでいないのだ。 サーヴァントとしてこの冬木に召喚されていながら、死んでいない。彼の存在は今も無間の闇の中に囚われ続けている。 尸魂界、瀞霊廷、そして無間という特異な空間の三拍子。超人薬の服用による時間感覚の狂乱。痣城を囲む様々な特異性が如何なる作用をしたのか正確なところは分からないが、彼には無限にも思える引き伸ばされた体感時間の中で、確かに一枚の“黒い羽”に触れた記憶があった。 電脳世界のバグが痣城を此処に招き寄せた。が、流石に彼のような規格外をマスターとして放り込むわけにはいかなかったのだろう。 帳尻合わせの結果がこれなのだろうと、痣城は冷静に自分の置かれている境遇を分析していた。 「……別に、そう特別な理由があったわけではない。あの娘が剣を握れる人間だと感じたのも事実だ」 「ふぅん。本当にそれだけ? ねえねえ」 「そうだな。それ以外に強いて理由を探すならば……」 とはいえ痣城の望みとは、超人薬を服用してまで赴いた長旅の目的そのものだ。 聖杯などという横紙破りに頼って叶えてしまっては意味がない。 神の如き力とやらに全く興味がないと言えば嘘になるが、あくまでもそれは二の次。今の痣城にとって大切なのは、自分がこれまで不要なものだと断じて切り離し、捨ててきたものを拾い集めることの方だった。 だが、寄り道だろうと意味があるに越したことはない。 痣城が花邑ひなこという無力な少女を焚き付けるような真似をしたのは、きっとそんな理由だったのだろう。 「……もう一度、人間の輝きが生む力というものを見てみたくなったのかもしれないな」 「キハハハ! なるほどねえ! そっかそっか、前回は敵として味わうだけだったもんね。次はあわよくば味方でってことか!」 「尤も、“彼”と“彼女”はあまりにかけ離れている。サーヴァントとしての役目はちゃんと果たすさ」 痣城を力で打ち負かしたのは、十一代目の『剣八』だ。 しかし痣城が敗れたのは、彼だけではない。 とあるちっぽけな人間の存在もまた、痣城の中には燦然と刻み込まれていた。 「ま、いいさ。しっかりやんなよ『セイバー』。だらしないことしてたら容赦なく笑ってやるからね」 「言われなくてもそのつもりだ。仕事に対して真摯に取り組むのは、私の数少ない美点だからな」 「キハハハ! よく云うよ大逆人が! 冗句を云うなんてアンタらしくない無駄じゃない、いつの間に拾い直したのさ!」 人間は、時に定められた運命をさえも覆す。 人の想いにはそれだけの力があることを、痣城は知っている。 それを踏まえて、彼は少女の剣として戦うことを決めた。 かつて剣を握れず、そしてあまりに多くのものを捨ててしまった先達として。 剣を握り、大事なものを懐にしまい直したちっぽけな少女の背中を、痣城は静かに押すのだった。 【クラス】 セイバー 【真名】 痣城双也@BLEACH Spirits Are Forever With You 【ステータス】 筋力:E 耐久:EX 敏捷:EX 魔力:A 幸運:D 宝具:A+ 【属性】 秩序・中庸 【クラススキル】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 騎乗:D 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。 【保有スキル】 鬼道:A+ 死神が自らの霊力と霊圧を用いて行使する術。 相手を直接攻撃する『破道』と防御・束縛・伝達などを行う『縛道』に二種類が存在する。 セイバーは高位の術も行使することの出来る技量を持ち、更に後述する宝具との兼ね合いもあって脅威度は非常に高い。 死神:B 広義における死神ではなく、尸魂界(ソウル・ソサエティ)の守護を請け負う存在の名称。 悪霊及びそれに準ずる存在に対する攻撃判定にプラス補正を受ける。 セイバーの場合、自らの行いで投獄されているためランクが落ちている。 『剣八』:- (元はAランク) 護廷十三隊最凶の戦闘集団・十一番隊の隊長を務めた者に与えられる称号。・・・ それが意味するのは“最強”の肩書であり、セイバーは八代目の『剣八』であった。 今や彼はこの名前から解放されている。 単独顕現:E 例外として英霊の座ではない地点から単体で電脳世界に出現したサーヴァント、その証。 とはいえ、単独顕現が持つ“即死耐性”“魅了耐性”を備えている。 【宝具】 『雨露柘榴(うろざくろ)』 ランク:A 種別:対人/対軍/対城宝具 レンジ:1~10000 最大補足:1~10000 セイバーの振るう斬魄刀。通常、斬魄刀には始解と卍解の二つの形態が存在するが、セイバーは例外的に常時の卍解状態にある。 物質と融合し、融合した対象と自らを同化させて支配することが出来る。 霊子レベルの超細密な操作まで可能であり、融合範囲内で起こった事象の全ては常にセイバーによって知覚され、また同範囲内の如何なる空間にも瞬間移動で出現出来るなど万能と言っていい性能を誇る。 平時セイバーは空気と融合しており、これによりほぼ全ての攻撃を素通りさせている。 生物と融合するのも可能だが、拒絶反応による反動が激しく使うセイバーは基本的にこの使用法に頼らない。 更に支配可能な範囲も非常に広大であり、生前には計算上日本の国土に迫るサイズになる都市『瀞霊廷』の全域と融合していた。 前述の通り事実上万能の性能を持つ宝具だが弱点も存在し、一つは卍解の使用中セイバーは世界そのものと融合している為“魂魄が固定され変化しない”。即ち鍛錬や成長で自己を鍛え上げることが完全に不可能である。 実際、セイバーはこの宝具の能力を取り除いて見た場合、単なる見てくれ通りの優男でしかない。 そして霊子そのものを吸収する攻撃には非常に弱く、融合範囲で使用された場合、その攻撃による痛手を魂魄全体に数十倍の規模で受けるという絶大な被害を被る。 また奥の手として、『雨露柘榴』を始解状態にあえて戻すというものがある。 この際、融合した霊子を凝縮することで極めて絶大な攻撃力を取り出すことが可能。 その威力は対城宝具の域にさえ達するが、代償としてその後卍解を一年間使用出来なくなってしまう。 聖杯戦争では魔力さえ賄えれば再度の卍解使用も不可能ではないだろうが、しかし要求される魔力量は令呪三画を費やしてもまるで足りないほど莫大な為、やはり現実的とは言い難い。 【weapon】 『雨露柘榴』 【人物背景】 元・護廷十三隊十一番隊隊長。八代目『剣八』。 本名を痣城双也と云う。 誰よりも死神の使命に忠実で、それ故に道を踏み外してしまった合理の男。 本来、痣城剣八は現在も尸魂界の牢獄『無間』に収監されている。 しかし“黒い羽”と云うイレギュラーに触れたことで、例外的な単独顕現を果たして花邑ひなこのサーヴァントとなった。 その為彼の旅はまだ終わっていない。彼は今も、今まで捨ててきたものを拾い直す旅路の途中にある。 【サーヴァントとしての願い】 願望器に代行して貰うような願いはない。 ただ、この戦いが少しでも己の何かを埋めることを望む。 【マスター】 花邑ひなこ@きたない君がいちばんかわいい 【マスターとしての願い】 やり直したい。あいちゃんと幸せになりたい 【能力・技能】 基本的に年齢相応。ただし運動神経は人よりも鈍い。 “ある少女”に対する、深い愛情と執着を飼っている。 【人物背景】 苦しみの中でひたすらに悩み続け、それでも最期まで寄り添うことを選んだ少女。
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翌日 唯「おっはよ~!」 澪「………」 唯「あれ?澪ちゃんどったの?」 紬「澪ちゃんの家…昨夜火事にあったのよ…」 唯「えっー!?」 澪「どうしよう…今日も住む場所がないし…パパやママもいなくなったし…」 紬「パパ?ママ?」 澪「!お父さんっ!お母さんっ!///」 唯「私の家に来なよー!私のところも親出張でさー!」 澪「う…うん…」 紬「あら?それにしてもりっちゃん来ないわね…」 唯「本当だぁー」 放課後 紬「部活…やっている場合じゃないわね…澪ちゃんが落ち着くまでしばらく休部ね…」 澪「うん…ありがとう…律もいないことだし…」 唯「それじゃ澪ちゃん一緒に帰ろう!」ギュッ 澪「あ、そんなに引っ張るなって!」 紬「あらあらまあまあ」 唯「ムギちゃーん!じゃーねー!」 紬「ばいばい。唯ちゃん、澪ちゃん」 唯「ふふふー♪」ギュー 澪「……///」 澪「あ…あのさぁ…唯…///」 唯「なあに?澪ちゃん」 澪「う…腕組み…恥ずかしいんだけど…///」 唯「えーあったかくていいじゃーん」 澪「な…ならいいや…///」 唯「えへへ~」 澪「……///」 唯「あ、着いた着いた」 ドア「ガチャ。オカエリナサイマシー」 唯「さあさあ、澪ちゃんも上がりなよ!」 澪「あ…うん…おじゃまし…」 憂「お帰り!お姉ちゃん!あ、澪さんもどうぞお入りください!」 澪「ごめんね。急にお邪魔になって…」 憂「いえいえ、人が増えれば楽しくなりますから!」 澪「あ…ありがとう…」 ドア「ガチャ。オカエリナサイマシー。ユイサン」 唯「私のベッドで寝ようよ!」 澪「わ…悪いよ…リビングのソファーでいいから…」 唯「一緒に寝よ?」ギュッ 澪「!……///」 唯「嫌…?澪ちゃん…」ウルウル 澪「う…ううん!い、一緒にっ!」 ドア「ガチャ」 憂「お姉ちゃーん、澪さーん。ご飯できましたよー…」 澪「あ……///」 憂「あらあら」クスクス 憂「気がすんだら来てねーお姉ちゃん」 唯「あいよー憂ー」 澪「ちょ…唯!憂ちゃんに誤解されちゃったじゃないっ!///」 唯「へ…?何が…?」ニヘ~ 澪「……///」 澪「もう…いいや…///」 唯「あ、そーだ!澪ちゃんに部屋着をださないと…」ガサゴソ 澪「あ…ごめん…頼むよ…」 唯「これでいい?」 澪「うん…ありがとう…」 澪(プリントの玉ねぎが気になる…) 唯「おいひぃ~!」モグモグ 澪「本当…すっごい美味しい…」 憂「えへへぇ~ありがとうございます」 澪「本当…唯はうらやましいなぁ…」 唯「ほえ…?」 憂「澪さん…どうします?家族の方と連絡がつくまでここから通います?」 澪「そうしたいのはやまやまだけど…迷惑じゃない…?」 憂「いえ!大丈夫ですよ!」 唯「わはひもはいはんへーはよ!」モグモグ 澪「お行儀悪いぞ。唯」 唯「ゴクン…えへへぇ~」 憂「ふふ…」クスクス 澪「ご馳走様でした。憂ちゃん本当にありがとう」 憂「いえいえ。澪さんのお口にあって良かったですよ」 唯「澪ちゃ~ん」 澪「ん?どうしたんだ?唯」 唯「お風呂今沸いたんだぁ~!一緒に入ろ?」 澪「う…うん…///」 かぽーん 唯「ふぅ~…いい湯だねぇ~…」 澪「…う…うん……///」 唯「ねぇ~澪ちゃん、お互い背中の流い合いっこしようよ~」 澪「え?あ…うん…///」 唯「じゃあまず私、澪ちゃんの背中流すー!澪ちゃん背中向けてー!」 澪「う…うん…///」 ゴシゴシ 澪「……///」 唯「澪ちゃんの背中キレーだね~!」 澪「そ…そういう感想はいいから…///」 唯「えいっ!」ギュッ 澪「!!おいっ!唯っ!!///」 唯「えへへぇ~澪ちゃんはやっぱりあったかいね~」ギュー 澪「……///」 澪「ふふ…///」 唯「澪ちゃんの背中…本当キレーだね…」 澪「ねぇもう良いかな…///」 唯「だ~め!澪ちゃんをもっと堪能するもん!」 唯(!そうだ…) レロ 澪「ひゃうっ!ゆ…唯…今のは一体…///」 唯「ん~…」チュポッ 唯「澪ちゃんの背中って何か甘いよ~」 澪「え…?///」 唯「おいしいからもっと舐めちゃえー!」 レロレロレロレロレロ 澪「ゆ…唯っ…!や…止めろっ…て…///」 唯「へーはんへー?もーはひふひらひょー」 レロレロレロレロ レロレロレロレロ 澪(うぅ…唯の舌ざわりが背中から伝わってくるよ…///) ちゅぱちゅぱちゅっ… 唯「ぷはー!澪ちゃん分補給完了ー!」 澪「……///」 澪「な…なぁ、唯…///」 唯「んー?なあに?澪ちゃん」 澪「わ…わた、私もやって良いかな…?唯分を…取ってみたい…///」 唯「………」 唯「いいよぉ~!それじゃあ交代ね!」 唯「………」 澪「……///」 唯「澪ちゃんまだぁ~?」 澪「うぅ…やるよ…///」 澪(ま…まず…唯の背中に舌をつけて…///) ピトッ 唯「あ、澪ちゃんの舌あったかーい」 澪(そしてアイスのように舐めるんだよな…?///) レロレロ… 唯「ああっ…///」ゾクゾク 澪「あ、唯。気持ち悪かった…?」 唯「ううん。もっとやってー!///」 澪「……///」 澪「分かった……///」 レロレロレロレロ 唯「ああっ…んっ…ふっ…うっ…ああっ…!///」 澪「……///」 澪(何か唯な反応が気になるな……///) 澪(それにしても…唯の背中…甘いような酸っぱいような……///) 澪(何か…病み付きになりそう…この唯分に…///) 唯「んっ…あっ…ああっ…ふっ…んんっ…///」 レロレロレロレロ レロレロレロレロ ちゅぱ…ちゅぱ… 唯「ん…あ…ん…///」 澪「ふぅ…唯、終わったよ…///」 唯「もういいの…?澪ちゃん…///」 澪「うん…唯分はしっかり補給できたから…///」 唯「えへへ~///」 ガラッ 唯「あ~気持ちよかった~!」 澪(二つの意味でな…///) 憂「あ、澪さん湯加減どうでしたか?」 澪「すごく良かったよ。ありがとう。長湯してごめんね」 憂「いえいえ!」 唯「憂~アイスぅ~」 憂「はいはい」 澪(本当ここの姉妹は癒されるなぁ…) 唯「はい澪ちゃん」 澪「?」 唯「澪ちゃんの分のアイスだよー!一緒に食べよー!」ニヘ~ 澪「……///」 澪「う…うん…///」 唯「んー…」ピッピッ 唯「澪ちゃーん、この時間帯、いつもどんな番組みているのー?」 澪「この時間はいつも勉強しているからなー分かんないな…」 ブツン 唯「つまんなーい」 澪「それじゃあ、勉強するしかないな…」 唯「えー…勉強ー?」 澪「宿題だって出ているだろ?やらないとまた赤点取っちゃうぞ?」 唯「へーい」ブー 澪「さて…宿題をやろうか…」 唯「ぶー…ぶー…」 澪「さて、生物からやるぞ」 唯「生殖ってよく分かんなーい」 澪「授業中寝ているからこうなるんだぞ」 唯「だって眠いんだもん!それに…」 澪「それに…?」 唯「生殖って…実際どんな感じか私見たことないし…///」 澪「……///」 澪「ハッ…な、何言っているんだよっ!!///」 唯「えへへ~!だから澪ちゃん(生物の生殖を)教えて~」ニコニコ 澪「……///」 澪(せ…生殖…人間で言うところの……///) ボンッ 澪「……///」 唯「あれ?澪ちゃ~ん!お~い!」ユッサユッサ 2
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「くっ……。こないだ僕は先輩方に助けてもらったばっかりなのにまたこんな事件に巻き込まれるなんて……。探偵失格じゃないか」 1人自分の力がない事に失望している者が居た。 学ランを着ている身長の低い彼の異名は『探偵王子』。 いや、本当は彼ではなく彼女の方に該当する。 常に男装をしている事は伏せている事実である為、一部の以外の者は知らない事実だったが、狭い町の中で学校中には知られてしまったが……。 だが、この島にはその事を知る者は居ないだろう。 今の自分の格好はいつもの男装姿であったのだから。 (でもこのロワイアル中は伏せた方が良い事実だよな。変態にしか見られないだろうから) 直斗はそういう事にし、まずはデイパックからすぐに名簿を取り出す。 最初は知らない名前から始まる。 アーチャー、相沢祐一、アウレオルス=イザード、一方通行、アサシン、朝比奈みくる、アストレア、足立透……ん? 「足立さん!?」 知り合いという仲と言って良いのかはわからないが知り合いの人を見つけ、それから急ぎ下に目を向けると天城先輩、巽君、鳴上先輩、花村先輩と僕を助けてくださった先輩方の名前が見つかる。 見逃しただけかと思い見直すが里中先輩と久慈川さんとクマ君の名前がないという事はあの3人は無事であったらしい。 「出来る限りみんなでこの島を脱出しないと」 先輩方以外にも巻き込まれた被害者は103人居て3人が亡くなって100人か……。 賛同してない者だっているはずだ。 「僕もその意見に賛成ですよ」 「っ!?」 と直斗に向かい歩く青年が居た。 1人名簿に目を向けていた直斗はその者の気配に気付かなかった。 「僕の名前は直井文人です。出来たら貴様と話がしたい」 「う、うん。僕は白鐘直斗です」 直井文人と名乗った青年も直斗と似たような学ランを着ていて、背も低く、男とも女とも聞こえる声など、性別の偽り以外は直斗とそっくりだった。 直斗と直井。案外名前まで似ている2人であった。 ――――― 「僕は音無さんを尊敬しています。音無さんはそれはとても良い人で〜」 「はぁ……」 直井は自分の尊敬をしている音無結弦の話をたくさん語り出した。 自分と結弦の敵対関係から、今の慕う過程などなど。 しかしやはりというか直井は直斗の事を女とは見抜けなかった。 「ねぇ、すごい人でしょ?」 「……そうですね」 直斗は後半は適当に相槌を打っていたが、次の言葉に直斗は時間が止まるのだった。 「いやぁ、僕が死んだあとに尊敬出来た人は音無さんが始めてですよ」 「え……?」 「ん?どうかしましたか?」 直井は『自分の言った言葉にどこか変な事があった?』と言いたげな眼だ。 まさか……? ここは……? 「おかしな事と言えば死んだってところか?」 「ぼ、僕はこないだ殺されそうになりましたが先輩方に助けられました。昨日までは何もなかったんですよ」 直井は結弦の話を中断してまで考え込む。 単なる死後前の記憶がないだけか、はたまたあのシャルルとやらが言った未知なる力とはこの事なのか? 前者なら気にする事はないのだが、もし後者だとしたら……? ――この島は死後の世界なのか。 ――それとも自分の生前の世界なのか。 「僕は不吉な物を感じますね。白鐘、僕と組んで脱出しよう。もしかしたら長くいたらいけない世界かもしれない」 「え……?」 「まぁ、貴様には意見を言う隙を与えないがな」 「え……?」 勝手に決まったとばかりに頷く直井。 直斗としても協力する事は願ったり叶ったりでもあるのだが随分と口が悪い。 ――――― 直井は2つの仮説を建てていた。 1つは死後の世界の長く住みすぎた為の神からの天罰。 2つは死後と生の世界の硲の世界。 (この説を音無さんや生徒会長などに言えば何かわかるかもしれない。それに白鐘を巻き込むのは気が退けるが……。まぁ、僕は神だから許されるだろう) 勝手に直井はそれで納得をした。 ――――― 直斗は探偵が故に自分も少し状況を考えていた。 もしかしたらテレビの世界の異変なのかと直斗は仮説を建てる。 そしたら世界の崩壊などが起きてしまうのかもしれない。 (テレビの世界の話に直井君は巻き込みたくはないですが仕方ないでしょうか) 直斗はそれで自分に納得させた。 ――――― 「直井君。音無さんという人以外の知人がいるなら教えてください」 「音無さん以外の知人はゴミです」 「え……?」 結弦以外の事になるとテンションの下がる直井だったが直斗は死後の世界の説明、知人達死んだ世界戦線の説明、この世界の2つの過程を、 直斗は直井に事件の内容と知人、この世界の自分の考えをそれぞれ述べた。 「なるほど。大変興味深いです」 両者共、疑いはしなかった。 両方の世界がどちらも特殊な世界だったというのもあり受け入れられる話だった。 直井は死んであの世界に行かなければ、直斗は事件に巻き込まれる前でなければきっと信じてはいなかったであろうという内容であった。 偶然とは時に必然的に話が噛み合うのだ。 「行くぞ貴様。それと貴様がなんて言おうと最初は音無さん探しからだ。神からの命令だ」 「ぅ、うん。わかったよ」 直井は口は悪いながらも襲おうとしたりする本当の意味での悪人ではないみたいだった。 直斗も素直な人で襲ったり、騙したりする人間でもないみたいだった。 それがお互い思っていた事であった。 【A-3 橋周辺/未明】 【直井文人@Angel Beats!】 【装備:不明】 【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3】 【状態:健康】 【思考・行動】 1:音無さんと合流したい。 2:音無さん以外の世界戦線メンバー、直斗の仲間探し。 3:島からの脱出。この島に不吉を感じている。 【備考】 ※ユイが消える少し前からの参戦です。 【白鐘直斗@ペルソナ4】 【装備:不明】 【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3】 【状態:健康】 【思考・行動】 1:先輩方または戦線メンバーとの合流。 2:島からの脱出。 【備考】 ※直斗救出から少し経ってからの参戦です。 002 ジャッジメントですの! 時系列 003 戦士は独り遥か戦地に埋もれてわたしを動かす 003 戦士は独り遥か戦地に埋もれてわたしを動かす 投下順 005 強い意志 START 白鐘直斗 054 魔神が 目覚める 日 START 直井文人
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【検索用 あめかふっている 登録タグ GUMI IA VOCALOID v flower あ るりう 曲 曲あ 殿堂入り 音街ウナ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:大本悦司 作曲:大本悦司 編曲:大本悦司 唄:GUMI コーラス:IA・音街ウナ・flower 曲紹介 曲名:『雨が降っている。』(あめがふっている。) 歌詞 (本人コメントより転載) 影を彷徨う言葉の向こう 隙間から聞こえる街のノイズ 夜のしじまにどこかで壊れてゆく 確かにそっと息をしている 白線の上 喧噪抜けて 空 閉じ込めた声が響いてる 雨が降る夜に音楽を紡ぐ ただ一つ色を見つけた 指で触れた世界に消えた君の事を 探していた 雨が降っている。 ただそこで泣いている。 喧噪に埋もれる感情、心情、激情、 ずっと閉じ込めている。 水たまりに反射したネオン。 時計の針と同期する鼓動。 その思考も消えてゆく。 きっと今日が明日へ溶けてゆく。 街の光が映る雲に包まれ漂う 冷える肌は白く トンネルの中こだまして 消えてゆく 青いまま泡になる 髪が濡れて反転する鏡の中 雨が降る夜に朦朧と浮かぶ 傘の中 少し見上げた 時が止まる世界で消えたこの気持ちを 探していた 見えない果てまで 広がる痛みを忘れて消えた 雨がまた僕を喧噪に溶かす 声は今頭の中で 響く繰り返すように 沈む月を眺め願っていた 雨が止む朝に感情を照らす 夜がまだ混ざる街には 君が残した息が白く溢れてくる 光のまま コメント 名前 コメント
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MKWIIの改造で俺が使ってるものを書いておきました マリカのISO(必須 自分で吸い出してください DLは犯罪です) SZS Modifier(必須) WiiScrubber(必須) 日本語版はここから CTool(これでテキストハック文字制限解除ができる TPLも開ける) ペイントソフトなんでも(おすすめはGIMPとPaint.net) BrawlBox
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とっくに破綻した日本の原子力利用計画 15年前の12月8日、福井県敦賀市にある「もんじゅ」がナトリウム漏洩火災事故を起こしました。その後、14年半もの長期間停止し、今年5月に運転再開したものの、約2ヶ月、1%以下の出力で試験運転した後、8月には原子炉内部に重さ約3トンもの装置を落とす事故が発生し、来春に予定されていた再稼動も実現できなくなり、落下事故による損傷も明らかではありません。青森県六ヶ所村の使用済み核燃料の再処理工場は、これまでに2兆円を超える資金が投入されながらもトラブル続きで、操業開始予定時期は当初の1997年12月から10年以上も延期され続け、この9月に18回目の延期が決まり、さらに2年延期となりました。 「もんじゅ」の延長線上にある高速増殖炉を運転して、再処理工場でプルトニウムを抽出して利用するというのが、日本の原子力開発の当初の計画でした。しかし、高速増殖炉や再処理工場の運転はトラブルが多発し、危険で、コストも非常に高くなるため、発電目的での実用化が不可能であることは数十年も前からわかっていたことであり、欧米諸国は1990年代までには高速増殖炉を中心とする核燃料サイクル計画を放棄しています。「もんじゅ」と六ヶ所村の再処理工場の現在の状況は、まさしく欧米諸国の判断が正しかったことを表わしており、高速増殖炉や核燃料サイクルを中心とする日本の原子力利用計画は、日本経済・社会にとって重荷でしかありません。 事故や原発震災リスク、核廃棄物、被曝労働など未解決の重大問題ばかり!! 高速増殖炉を中心とする核燃料サイクルが破綻してもなお、石油よりも乏しい輸入資源であるウランを使って原子力発電を続けることに合理性はありません。原子力発電は宣伝されているようなクリーンなエネルギーでは無く、ウラン鉱山で約240万トン(100万kw級原発一年分で計算)もの採掘残土を生み出す所から始まって、ウランの精錬、濃縮、発電所や関連施設の建設、使用済み核燃料の管理まで、あらゆる工程で多くの資源とエネルギーを消費し、放射能汚染と二酸化炭素を生み出す環境破壊的な発電方法です。また、大事故が起きた場合、本州の6割にも及ぶ面積が放射能汚染により居住不能区域となると言われ(チェルノブイリ事故と同規模の場合。より大規模な事故が起きる可能性も十分あります)、特に日本のように地震が多い国での原子力発電は極めてリスクが高く、自殺行為と言っても過言ではありません。 原子力発電所を運転し続ける限り放射性廃棄物は発生し続け、低レベル廃棄物が入ったドラム缶は80万本以上にもなり、使用済み核燃料は各原子力発電所の貯蔵プールに大量に保管され、今も増え続けています。これらの放射性廃棄物を適切に処分する方法は無く、数十万年もの間、安全に保管し続けなければなりませんが、すでにアメリカやイギリスでは放射性廃液の漏洩による被害が報告されています。さらに、原子力発電所を運転すれば必ず定期点検や漏洩した冷却水の拭取り除染作業などのために放射線被曝をともなう労働が発生します。このような被曝労働に従事した人の数は数十万人にものぼり、そのうちの多くの方々が癌や白血病で亡くなられ、一部は労災に認定されていますが、他の労災と違って因果関係の立証が難しく、認定を巡って裁判になったり、認められずに亡くなられてしまうケースも多発しています。 声を上げて行動しましょう!! このように原子力発電は日本社会にとって大きなマイナスであり、一日も早く原発の無い社会を目指して歩み始めなければならないにもかかわらず、日本政府はいまだに原子力発電を推進する姿勢を崩さず、上関や大間等の新設、川内、島根、敦賀、福島等の増設、プルサーマル(プルトニウムをウラン燃料用に設計された原子力発電所で利用する危険な発電方法)、原発輸出等を進めようとしています。「もんじゅ」のナトリウム漏洩火災事故からちょうど15年目の今年12月8日、この日を「脱原発の日」として、反対の声を上げましょう!集会、講演会、原発関連映画の上映会、読書会、署名、デモ、パレード、ライブ等々、どんな形でもかまいません。何人でもかまいません。原発の無い社会を実現するためにアクションを起こしましょう!! 脱原発の日実行委員会 メーリングリストhttp //www.freeml.com/datugen/ mixiコミュニティーhttp //mixi.jp/view_community.pl?id=5251020
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「おぉーーっと、もうこんな時間か、いい加減寝るか…」 明け方近くになりもぞもぞとベットに入りこむ。 (やっと寝ましたか……夜更かしとかいうレベルじゃないわよね…ここまでくると) こなたの部屋にこなたにそっくりな人影が現れる。 (かわいい顔で寝ちゃってるわね、クスッ、かわいい。 ……見とれてる場合じゃないわね。ちょっと身体借りるね、こなた) そのまま、スーっとこなたの身体へと人影が吸い込まれて行く。 「んん~~…っと」 先程寝付いたばかりのこなたがむっくりと起き出す。 よく見れば、トレードマークであるアホ毛がちゃんと寝ている。 「娘とはいえ恐ろしい程そっくりね……」 鏡の前に立ち自分を観察してみる。 「さて、時間もないし、さっさとやっちゃいますか」 そのまま台所へと移動していく。 この日の為に買っといてもらった板チョコ達。 買って来たこなたにしてみれば、レジ横に安売りで積んであった板チョコを レジ待ちしてる時に気になり、ついついカゴに放り込んだだけのつもりだったのだが これも、数日前から枕元に立ってお願いして来た効果というもの。 (面と向かってお願い出来れば良かったんだけど、私の存在に気がついてももらえませんからねぇ… いつぞやの写真では心霊写真扱いを受けるしで、まったくもう…… 親子そろってニブチンさんなんだから!!とは思うものの、どうしようも無いことなのよね…) はぁ~とため息一つ。 台所に着き、棚の奥の方にしまわれている生前に使っていた道具を引っぱりだし 早速作業に取りかかる。 そうじろうの分とこなたの分とゆたかの分、3人分を作り終え冷蔵庫へとしまう。 そのまま戻ろうかと思ったが、冷蔵庫に入れたままだしこのままじゃ気がつかないかな? と思い、メモを残すことに。 『冷蔵庫の中にチョコが入ってるのでどうぞ』 「これでよしっと」 部屋に戻り、ベットに入ろうとして、ちょっとした事を思いつく。 「せっかくだから、こなたになんかメモでも残して行きますか」 さらさらっとメモ書きをして、机の上に伏せて置く。 朝が明けてお昼近く。 こなたが、遅い朝を迎え居間へと向かう。 「お!おはようこなた!チョコサンキューなー。久しぶりだな、こなたが作ってくれるの。 しかし、なんだ……かなたが昔作ってたのにそっくりでお父さん驚いちまったよ。 やっぱ親子なんだなぁ~」 しみじみと語るその目が潤んでいる。 「おはよーお父さんって……へ?」 今イチ言ってることが理解出来ていないこなたに畳み掛けるように 「お姉ちゃんおはよう。チョコごちそうさまでした。おいしかったよ。さすがお姉ちゃん、 やっぱり上手だね。お姉ちゃんの分は冷蔵庫に置いたままにしといてあるよ」 ゆたかからもよくわからない事を言われてしまった。 「あははは…うん?」 (みんなして、なに?) 適当に流しといて、その場を離れる事にした。 「冷蔵庫とな?」 ゆたかのセリフを聞いて、とりあえず冷蔵庫を明けてみる。 「ありゃ?わたしこんなの作った記憶はないんだけど……」 チョコを取り出し、見つめる。 「上手いな……ここまで上手く作れるのは私以外はお父さんしか居ないはずなんだけど… お父さんのあの様子からして、それはありえないし、ゆーちゃんがこんな手の込んだ悪戯 するとも思えないし…むーーー」 チョコを手に着替えも兼ねて部屋に戻る。 手にしたチョコを机に置こうとして、メモの存在に気がつく。 「おや?」 メモ手に取り、目を通す。 「うぉ!!な、なんと!!……そっか、犯人はお母さんだったのか!! そりゃ、上手いはずだよ。よ、夜更かしは……ごめんなさい…でも直すのは無理かなぁ~ 寂しいだなんてそんな大丈夫だよ私は、お父さんが居るし、今はゆーちゃんも居るし。 …でも、居てくれたんだ~いつもそばに……… !!!!ということは、去年のあの写真は!!!!…ああ~もう~消しちゃったよ~……… お母さん、今年も写真撮るからちゃんと来てね!!今度は取って置くから!! ……そだね、お父さん達には伏せておくよ。 私には見えないけど、じゃあね、お母さん。チョコありがとう!!」 かなた直筆のメモを大事にしまうと、チョコをほおばりながら着替え始める。 そのメモにはこう記されてあった。 『はじめまして、お母さんのかなたです。 ちょっと身体を借りてチョコを作らせてもらいました。 寝付くまでずーっと待ってたのになかなか寝ないからお母さん待ちくたびれちゃったわ。 夜更かしもほどほどにね。そういうところはそう君を見習わないようにね。 寂しい思いもさせてしまったと思うけど、お母さんはいつもそばで見守ってますよ。 それと、今回のことはそう君達には内緒にしといてね。 私が来た、なんて言ったらそう君がどうなってしまうかわからないしね(笑 それじゃ、お母さん帰るけど身体には気をつけてね。 それじゃ、またね、バイバイ。 母かなたから最愛の娘こなたへ』 コメントフォーム 名前 コメント なんだか、この作品が一番好きです! -- チャムチロ (2012-10-08 18 58 22)
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批判サイド 創造論者の主張 Claim CH190 The Bible s internal harmony around a central theme testifies to its divine authorship. It is sixty-six books written over sixteen centuries by some forty different writers of diverse backgrounds, but every part follows the same theme. 聖書の中心的テーマに関する内部の調和は、神による記述であることを示している。66の書が1600年間にわたって40名ほどの様々な著者たちが書いているが、そのすべてが同じテーマにしたがっている。 Source Watchtower Bible and Tract Society. 1985. Life--How Did It Get Here? Brooklyn, NY, p. 215. Response 聖書の調和は、コンテンツが調和するように人間によって選択編集された事実によるものだとも言える[Friedman 1987]。 聖書は幾つかの重要な点で調和していない。復讐心に満ち、血に飢えた[創世記6-8章, 出エジプト記7-11章]、敵の虐殺を命じたり支援したりする[出エジプト記32章27-28節, 申命記3章6節, 民数記31章1-18節]といった旧約聖書の神と、平和を説き、敵を愛するように教えた新約聖書の神の違いを多くの人々が気づいている。 聖書のある部分では父の罪は未来の世代に継承される[出エジプト記20章5節, 申命記5章9節]と書かれているが、別の部分ではそうではないと書かれている[エゼキエル書18章]。 聖書の大半は神の唯一性を強調しており、たとえば創世記1章は、すべての被造物が同じ神によるものであることを強調している。これは他の現代宗教の教えと同様である。しかし、新約聖書の特にヨハネ黙示録は、ゾロアスター教のような善悪二元論を導入しており、これはキリスト教の伝統に特に共通するものになっている。 References Friedman, R. E. 1987. (see below) Further Readings Friedman, Richard Elliott. 1987. Who Wrote the Bible? New York Summit Books. オリジナルページ これは Index to Creationist Claims, edited by Mark Isaak の和訳です。
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置きフラチャリ